Ericsson:オレンジの5G試験通信網が稼働、ポーランドで初

ポーランドの移動通信事業者オレンジ・ポルスカとスウェーデン通信設備大手エリクソンは10日、ワルシャワで次世代規格(5G)の試験通信網が稼働したと発表した。希望するユーザーに使い心地を試してもらい、今後の整備に役立てる。オレンジでは来年から再来年にかけてサービス導入を進めていく予定だ。

オレンジとエリクソンは、オホタ、ポヴィシレ両地区の9カ所に基地局を設置した。希望するユーザーには、オレンジブランドの5G対応スマホを100台配布した。

試験通信網は3.4~3.6ギガヘルツ帯における80メガヘルツ幅の帯域を使っている。商業化で予定している使用帯域と同じだ。基地局の通信速度は毎秒10ギガビットで、最速で秒速900~1,000メガビットの回線速度を実現している。

ザゴルスキ・デジタル化相は試験網稼働にあたり、「高速インターネットへのアクセスは、その昔、道路や電力へのアクセスが持っていた意味と同じ」とコメント。「5Gはポーランド経済の発展を加速させるチャンスであり、政府は国内企業が5Gの恩恵を被ることができるよう全力を尽くす」と約束した。

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