ハンガリー中央統計局が12日発表した7月の鉱工業生産高(確報値、稼働日調整済み)は前年同月比で12%増加し、2017年3月(13.9%増)以来の高い伸びとなった。主要産業の自動車が大きく増えて全体をけん引した。同業生産高の拡大は2カ月ぶり。前月は1.4%減少していた。
分野別でみると、構成比で96%を占める製造業が前年同月比12.1%となり、同2.3%減となった前月から大幅に好転した。鉱山・採石業とエネルギー業もそれぞれ12.6%、2.3%増加した。
製造業では同業生産高の30%を占める「輸送機械(自動車含む)」で上げ幅が前月の1.5%から34.6%に急拡大した。「コンピューター・電子・光学機器」(4.1%増)と「機械・設備」(10.3%増)も減少から増加へと転じた。「ゴム、プラスチック・非金属鉱物」は6.8%、「食品・飲料・たばこ」は6.5%、「ベースメタル・金属加工品」は2.4%増加した。
タカレークバンクのアナリスト、ゲルゲリー・スッパン氏は自動車産業の好調の要因として、複数の新モデルの生産開始と輸出台数の増加、旺盛な国内需要を挙げた。