Leo Express:チェコ民間鉄道レオ・エキスプレス、中国中車製鉄道の納入開始

チェコの民間鉄道・バス運営事業者レオ・エキスプレスが鉄道車両世界最大手の中国中車(CRRC)に発注した低床車両「シリウス」の納入が11日に始まった。新車両はチェコ鉄道研究所の認証試験を経て、来年から運行を開始する予定だ。

レオ・エキスプレスは2016年に「シリウス」3編成(最大30編成の追加発注オプション付き)を50億コルナ(1億9,310万ユーロ)で発注した。未電化路線でも運行可能な仕様となっており、中欧全地域で走らせることができる。同社はチェコ、スロバキア、ポーランドで列車を運行しているが、他の欧州諸国にも進出する計画だ。

「シリウス」の設計には複数の地元設計所が参加した。部品の2割近くが現地調達品という。車両はバリアフリー乗降口、荷物・スキー板・自転車用のスペース、リサイクル用ごみ箱の置き場所、子ども連れコンパートメントを備えている。

レオ・エキスプレスは現在、プラハーオストラバーコシツェ線で、スイスのシュタッドラー製の「FLIRT」を運行している。また、仏アルストムからリースしているディーゼル列車「リント」15編成の改造計画が近く完了する見通しだ。「リント」はパルドゥビツェ州とズリーン州で運行している。

レオ・エキスプレスの乗客数は今年上半期に約125万人となり、前年同期から50万人増加した。売上高は5億コルナ弱(約1,940万ユーロ)で、同じく1億8,500万コルナの増収となった。

昨年の純利益は250万コルナ(9万7,000ユーロ)となり、2013年の創業以来、初の黒字を計上した。(1CZK=4.62JPY)

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