トルコの機械メーカーが加盟する機械輸出協会(MAIB)のカラベリオギュル会長は先ごろ、ユーロ圏の景気悪化を受け今後は米国とロシア市場を中心に輸出を図っていく方針を明らかにした。現地紙『ヒュリエットデイリー』によると、同会長はトルコから米国への輸出全体に占める機械製品の割合は大きく、米国による対中国製品の関税引き上げはトルコの機械メーカーにとりチャンスだとの見方を示した。
MAIBによると、今年1-8月期の同国の機械製品の輸出額は116億ドルで、輸出量は前年から13.8%増の200万トンだった。
機械製品の世界全体の輸入額の16.5%を占める米国は、全体の30%を中国からの輸入に頼っている。同会長はMAIBとしてトルコの機械メーカーの米国への浸透を図っていく方針だと述べ、米国への輸出額を年間13億ドルから20億ドルに引き上げるという目標を示した。
米国以外ではロシアへの機械製品の輸出が増えている。1-8月期の輸出額は前年から21%増の3億800万ドルだった。MAIBは同国への輸出をさらに増やしたい意向だ。