ウクライナ中央銀行は5日、政策金利を0.5ポイント引き下げ16.5%とすると発表した。利下げは今年に入って3回目。インフレ率の低下を受け、景気対策として追加利下げに踏み切った。
同国のインフレ率は5月の9.6%から8月は8.8%まで低下した。中銀はインフレ率が2020年末までに目標値の5%に近づくと予想される場合は金融緩和を維持するとしつつ、構造改革の進捗状況によっては早期に追加利下げする可能性を示唆した。
同国のインフレ率は、2014年のクリミア併合による景気悪化で翌年に50%を超えるまで進んだが、昨年6月には10%を下回り、沈静化する傾向にある。
中銀は今年の4月と7月にそれぞれ0.5ポイントの幅で利下げを実施した。