クロアチア政府は先ごろ、昨年引き上げた定年年齢を再び引き下げることで労働組合と合意したことを明らかにした。67歳に引き上げた定年年齢を65歳に戻す。先週に入り、引き上げに反対する労働組合が中心となって議会に国民投票開催を要求していたほか、路上でのデモを呼び掛けていた。プレンコビッチ首相は、引き上げに反対するグループの要求すべてを受け入れ年金保険法を修正すると述べた。
同グループは70万人分の署名を集めていた。同首相によると、定年年齢引き下げのほか、65歳以降も働き続ける意思を持つ者が引き続き就労できるよう法改正を行う予定。
同国議会は昨年12月に定年年齢の引き上げを含む年金システム改革法案を採択していた。同法案では2033年から定年年齢を男女ともに67歳まで引き上げるとされていた。