セイコーソリューションズは9月30日、トルコ・イスタンブールで整備が進むイキテリ総合病院向けの院内時計設備システムを双日から受注したと発表した。ネットワークに接続された各種機器やコンピューターの時刻を同期できる「NTPマスタークロックシステム」を供給し、時間や順序の正確な記録が求められる医療現場のニーズに応える。11月から納入を開始する。
NTPとはネットワーク・タイム・プロトコルの略。今回受注したシステムはNTPの総合ソリューションで、専用のサーバーとクロック、および同クロックを一元的に管理する「クロック・マネジメント、ソフトウエア」で構成される。計2,000台以上のNTPクロックが、病室、手術室、集中治療室(ICU)、放射線室、各種検査室、分娩室など様々な場所に設置される。
イキテリ総合病院はトルコ保健省が主導する公立病院整備事業の一環として新設される。病床数は2,682床で、2020年6月の開院を予定している。双日のオランダ子会社がトルコの建設大手ルネサンス・グループと共同で建設から運営までを引き受ける。総事業費は約2,000億円。国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)、三井住友銀行、三菱UFJ銀行などが総額1,630億円の協調融資を行う。