2019/10/9

総合 - 東欧経済ニュース

ユーラシア経済連合とシンガポール、FTA締結へ前進

この記事の要約

ロシアなど5カ国が加盟するユーラシア経済連合(EEU)とシンガポールは1日、自由貿易協定(FTA)を締結した。

また、EEUが既に締結しているイランとのFTAもまもなく発効する見通しだ。

一方、EEUがイランと2018年5月に妥結した貿易協定は今月27日に発効する。

ロシアなど5カ国が加盟するユーラシア経済連合(EEU)とシンガポールは1日、自由貿易協定(FTA)の締結に向けた最初の合意文書に調印した。同意したのはFTAの枠組みと物品貿易の自由化、シンガポールとアルメニアとのサービス・投資自由化の3つ。協定の最終的な発効と同時に、EEUはシンガポールからの輸入品目の40%で関税を撤廃する予定で、3年~10年の移行期間内に最大で87%の物品の輸入が無税となる。また、EEUが既に締結しているイランとのFTAはまもなく発効する見通しだ。

シンガポールとのFTAは、EEUが2015年の発足後に結んだ自由貿易協定の中では最も包括的なものとなる予定で、知的財産権の保護やネット取引の促進に向けた措置なども規定されている。EEUによると、シンガポールが今回、アルメニアとの間で結んだサービス・投資自由化の協定をロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスタンの4カ国とも結んだ後に同協定が発効する。投資および域内総生産(GDP)でみたEEUの市場規模は1兆9,000億ドルで、FTAによりシンガポールは人口1億8,000万人の市場へのアクセスが自由化され、特に化学品、加工食品、鉱物油が恩恵を受ける見通しだ。

アルメニアの首都エレバンで開催されたEEUの首脳協議に合わせて開催された締結式には、シンガポールのリー・シェンロン首相のほか各国首脳が出席した。

一方、EEUがイランと2018年5月に妥結した貿易協定は今月27日に発効する。協定に従い両国は3年の予備期間内に関税を順次引き下げる。関税削減の対象品目はそれぞれの輸出品の4分の1に相当する。イランのエスラミ道路・都市開発相は、同協定により中央アジアの内陸国はイランを通過国として利用できるようになると述べた。同相によると昨年の同国経由の貨物量は1,000万トンを超える。

EEUはロシア、カザフスタン、ベラルーシの3国で2015年に発足し、のちにアルメニアとキルギスタンが加盟した。同年5月には初のFTAをベトナムと結んでいる。