トルコのトゥルハン運輸インフラ相はこのほど、中央アナトリアのカイセリ空軍基地でエアバス社の軍用輸送機「A400M」の改造契約調印式に出席し、エアバスが来年、「トルコに25億ドル投資する見通しだ」と話した。2030年までに投資額は50億ドルに増加するとみられている。
トゥルハン運輸インフラ相によると、トルコは国別でエアバスとの取引額が4番目に大きく、トルコの航空会社9社が保有するエアバスの旅客・貨物機は約270機に上る。
エアバスもトルコ企業7社に出資しており、その結果、どのエアバス機にもこれらの企業の製造する部品が使われているという。
フラッグキャリアのターキッシュ・エアラインはエアバスのA321
NEOを84機、A350-900を30機発注しており、2024年までに納入を受ける予定だ。これら114機の価格(定価ベース)は約209億ドルに上る。
エアバスは2017年に衛星通信企業トゥルクサットと2基の衛星開発で提携した。来年と再来年に打ち上げが予定されている。
トゥルハン運輸インフラ相によると、新設のトルコ宇宙局も、エアバスとの提携を希望している。