カナダの鉱業会社リーディングエッジマテリアルズ(LEM)は先ごろ、ルーマニア子会社が同国の国家鉱物資源庁に対し探査ライセンスを申請したことを明らかにした。対象となるのは同国西部のビホル・スドにある面積25平方キロメートルの鉱区で、LEMが過半数の株式を持つLEMリソーシーズSRLが申請を提出した。LEMによると、同鉱区の位置するトランシルバニア地方の北アプセニ山脈には銅、モリブデン、銀、金、亜鉛、ウラン及び鉛などが埋蔵されている。同鉱区は西テシアン鉱床生成帯に位置する。
ルーマニアの探査ライセンスは、対象となる鉱区の公開後に競争入札により配分される。今回はビホル・スドを含む21の鉱区の探査ライセンスが対象となっている。
LEMは2016年にタスマンメタルズとフィンダースリソーシーズが合併して誕生した。バッテリーの素材となるリチウムやレアアースなど高付加価値の鉱物を北欧などで採掘している。