セルビアで大型風力発電所が稼働

セルビアの風力発電開発企業、ヴェトロエレクトラ―ネ・バルカーナ(WBEG)は11日、チブク第1風力発電所の開所式を行った。出力は同国の風力発電所として最大の158メガワット(MW)で、11万3,000世帯に電力を供給する。投資額は3億ユーロ。WBEGにはアラブ首長国連邦(UAE)のマスダールとフィンランドのターレリ・エネルギア、ドイツ復興金融公庫(KfW)傘下のドイツ投資開発公社(DEG)がそれぞれ60%、30%、10%を出資している。

チブク第1発電所はベオグラードの北西50キロメートルに位置する。37ヘクタールの敷地にGEリニューアブルエナジー製のタービン57基を設置した。年間37万トンの二酸化炭素(CO2)排出抑制効果がある。

マスダールのアッラマヒ(Alramahi)社長は、「チブク第1発電所はセルビアの再可エネ開発推進・発電業界近代化への決意を示すばかりでなく、同国のエネルギー供給安定化にも貢献する」と意義を強調した。

セルビアは2020年までに国内電力需要の27%を再可エネでまかなう目標を掲げる。