セルビア中銀、金利を過去最低の2.5%に据え置き

セルビア中央銀行(NBS)は10日、政策金利を史上最低の2.5%に据え置くと発表した。インフレ率が7月の1.6%から8月に1.3%まで低下しており、同金利で引き続き低水準を維持できると予想する。

中銀は、食料・エネルギーを除く基礎インフレ率が低率で安定的に推移している点を指摘。「現状のインフレ圧力は小さく、金融機関や企業の向こう1~2年のインフレ期待も低い」として、金利据え置きが妥当と判断した。ただ、米中貿易摩擦や世界主要経済国の政策動向が国際金融市場や原料価格などに影響する可能性があることが不安材料とみている。

中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。6月にはインフレ率が1.5%に低下し、目標の下限値に達した。インフレ率が大きく縮小していることや世界的な景気減速を考慮して、中銀は7、8月に2カ月連続で0.25ポイントの利下げを実施した。

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