チェコ電力大手のEPHは10月28日、アイルランド同業タイナー・エナジーを買収したと発表した。GEエナジー・ファイナンシャルサービスとガマ・エナジーからそれぞれ株式40%を取得した。残り20%は現地投資会社のマウントサイド・パートナーズが引き続き保有する。取引額は公表していない。
タイナー・エナジーはアイルランド中部のギャルウェイ近郊でガスタービン・コンバインドサイクル発電所(CCGT)を運営している。同発電所は出力400メガワットで、2006年に運転を開始した。昨年の売上高は1億2,000万ユーロ。
EPHは欧州の電力市場での広域的な事業拡大戦略を進めている。今年4月には北アイルランドでキルルートの石炭火力発電所とバリーラムフォードのガス火力発電所を買収し、1.5ギガワットの発電能力を確保した。22/23年調達入札でキルルート発電所は547メガワット、バリーラムフォード発電所は106メガワットを受注した。