セルビア政府が首都ベオグラードの地下鉄建設のため、来年度に5億8,000万ユーロに上る借り入れを計画している。政府の2020年度予算案によると、建設事業で提携するフランス政府から8,000万ユーロを、残りの5億ユーロは外国の銀行や投資会社などから借り入れる予定。同予算案では国内総生産(GDP)の0.3%に相当する202億ディナール(1億7,170万ユーロ)の赤字が見込まれている。
セルビア政府は今年7月にフランス政府との間で地下鉄建設の支援に関する基本合意に達していた。同合意にはプロジェクトの第1期工事に対する資金の提供に関する政府間合意が含まれている。
同地下鉄については都市開発を手掛けるフランスのエジス(Egis)が設計を行っているほか、今年4月に政府がインフラ建設大手の中国電力建設集団(パワーチャイナ)と協力協定を結んでいる。ベオグラード市当局によると着工は来年となる見通し。(1RSD=1.02JPY)