ロシア最大の鉄道車両メーカー、トランスマシュ・ホールディング(TMH)はこのほど、路面電車の車両工場をモスクワ市に設置する計画について市当局と合意した。新工場が設置されるのは同市の公共交通事業者モスゴルトランスの車両基地の敷地内で、車両の製造に加え開発及び保守サービスを行う。投資額は非公表。300人を新規雇用する。
新工場ではまた、電動車両や自動運転に関する研究開発も手掛ける。
モスクワ市は現在、路面電車の更新を進めている。トランスマシュはモスゴルトランスから、USBポートやWi-Fi設備を備えた新型車両「ビチャス・モスクワ」390台を受注しており、過去3年間で300台を納入した。残る90台は2020年中に納入を完了する予定。ビチャス・モスクワの耐用年数は従来モデルの2倍の30年となっている。