ブルガリアのコズロドゥイ原子力発電所は20日、安全確保のための監視制御システムのアップグレードを米ウェスチングハウスに委託したことを明らかにした。発注額は推計6,350万レウ(約3,270万ユーロ)。同原発は米エマソンのシステムプラットフォーム「オベーション」を採用しており、ウェスチングハウスが独占契約サプライヤーであるため入札は行われなかった。
計画によると、コズロドゥイ原発の第5、6号機の現「オベーション」システムを、プラントの安全ライフサイクルに対する国際規格でより厳格な「SIL3」に準拠した「Ovation
Safety
and
Instrumented
System」に移行させる。これにより新機能を統合し、2042年までのシステム稼働を確実にする。
コズロドゥイ原発は旧式化した1~4号機の廃炉を決める一方、5、6号機については安全性確保と近代化のため刷新改修を行った。5号機は17年末、6号機は今年10月に10年延長を当局から許可された。両原子炉の発電能力は各1,000メガワットで、供給量は国内総発電量の34%を占める。(1BGN=61.46JPY)