イタリアの農産物エンジニアリング大手エテア(Etea)グループがリトアニア北部パネヴェジースの産業地区にエタノール蒸留所を建設する。現地経済紙『ヴェルスロ・ジニオス』が3日報じたもので、投資額は2,450万ユーロ。2021年の稼働開始を予定する。
エテアはリトアニアに生産拠点を構えるにあたり、半年前に現地子会社を設立した。新工場では近隣にある小麦加工会社ロケッテ・アミリナのデンプン製造工程で出る残滓物を原料とし、アルコール飲料用の天然エタノールと、化粧品や医薬品に使用される無水エタノールを製造する。年産能力は3万2,000トンで、約25人の雇用を創出する計画だ。
エテア・グループはエタノール・デンプンの製造から再生可能エネルギー(水力・太陽光・バイオマス)、穀物・種子の調達・取引まで多角的に事業展開する。中東欧ではルーマニア、セルビア、ボズニア、アルバニアで穀物の生産や取引を行っている。