ロシア石油化学最大手のシブールは4日、独同業BASFと持続可能な発展および循環経済の分野での提携に関する覚書を交わした。シブールは循環経済に関わるBASFの長年の経験と専門技術を取り込み、自社の同分野のプロジェクトなどに応用する。両社は新世代のポリマー開発ですでに提携しており、新分野でのシナジー効果にも期待している。
今回の提携合意によると、シブールとBASFは水資源の効率的利用、CO2排出削減、化学品リサイクリングのための持続的な解決策の開発に共同で取り組む。また、国際的な環境活動イニシアチブにも合同で参加する。
シブールとBASFは今年5月末、シブールがモスクワに新設した研究開発センター「ポリラブ」における新世代ポリマー共同開発で基本合意を交わした。製造・研究開発でのデジタル技術の活用や、BASFの樹脂添加剤を使った新世代ポリマーの開発に注力する。