欧州復興開発銀行(EBRD)は3日、ウズベキスタンの医療品製造販売大手ヘルスラインに最大855万ユーロ相当の融資を実施すると発表した。ウズベキスタンの民間会社に対する融資は初めて。同社の製造品目拡充と、医療用手袋の新工場設置を支援する。
ヘルスラインはシリンジ(注射器の筒)や点滴セット、血液透析ろ過器(ヘモダイアフィルター)など使い捨て医療品を手がける。新たに医療用手袋の生産拠点を整備する計画だ。
ヘルスラインは今回の投資計画に関連し、融資とは別に、EBRDの「気候変動対策に資する資金・技術移転(FINTECC)プログラム」から6万7,360ドルの助成金を受給する。これにより熱回収システムを装備した天然ガスバーナーを導入し、天然ガスの年間消費量を4割削減する。温暖化ガス(二酸化炭素換算)の排出を年間6,460トン縮小できる計算だ。
FINTECCプログラムには地球環境ファシリティ(GEF)信託基金も資金を拠出している。