チェコでクラシックカー価格が上昇、人気はシュコダ車

チェコで旧車(クラシックカー)の価格が上昇している。一方で、価格と反比例して取引は減っており、オンラインオークション最大手のアウクロの2019年の取引台数は299台と、昨年の2分の1、2017年の3分の1にとどまっている。

アウクロのクレイチーシュ氏によると、オークションに出されるクラシックカーの数が急速に減っている。コレクターが保有して売らないということもあるが、絶対数自体が減っているという事情があるようだ。また、クラシックカー協会のチェチル会長はもう一つの理由として「チェコの自動車コレクターが対面取引を好む」ことを挙げる。アウクロでの販売総額は昨年の1,100万コルナから今年は700万コルナ(約27万ユーロ)前後に縮小しそうだ。

チェコで最も人気のクラシックカーはシュコダ「100」と「110」だ。旧チェコスロバキアで1969年から77年にかけて製造された。現在も合わせて5万台前後が車両登録されている。

両モデルはチェコスロバキア製の乗用車として初めて、製造台数が累計100万台を突破したことで知られる。製造が中止された77年までに500万台が出荷された。現在の取引価格はおよそ20万コルナ(約8,000ユーロ)に上る。

しかし、もっと高い車もある。1970年から80年にかけて製造された「110R」はその2倍、77年度ラリー・モンテカルロで優勝した「130RS」に至っては100万コルナを超えるという。

英不動産コンサルティング大手のナイト・フランクの高級品投資インデックスによると、クラシックカーの価値は過去10年間で190%上昇した。(1CZK=4.77JPY)

上部へスクロール