2019/12/18

東欧自動車

VWのスロバキア工場、電動車の比重高まる

この記事の要約

今夏からブラチスラバ工場で生産するコンパクトカーの電動モデルの種類を増やし、生産の割合を高めてきた。

VWによると、今年のコンパクトカーの生産量に占める電気自動車(EV)の割合は全体の3分の2に達する見通しだ。

VWはスロバキアで5ブランド・8モデルを生産している。

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)がスロバキアで電気駆動車の増産に乗り出している。今夏からブラチスラバ工場で生産するコンパクトカーの電動モデルの種類を増やし、生産の割合を高めてきた。電動車の生産増を急ぐ背景には、欧州委員会による2050年までの温室効果ガスの削減目標や、欧州議会が義務付ける二酸化炭素(CO2)排出規制の大幅な厳格化などがあり、電動車の比重を高めることでグループ全体として排出量を削減していく方針だ。

ブラチスラバ工場では今年8月、VWの小型車「e-up!」(イー・アップ!)の最新モデルや、傘下ブランドのシュコダの新型サブコンパクトカー「シティゴーeiV」、同セアトのサブコンパクトカー「ミー」の完全電気駆動モデルである「ミー・エレクトリック」の生産が相次いで始まった。VWによると、今年のコンパクトカーの生産量に占める電気自動車(EV)の割合は全体の3分の2に達する見通しだ。同社の昨年のスロバキアにおける全生産台数は40万8,208台で、うち45%をコンパクトカーが占める。

VWは今年7月、グループとして2050年までにCO2排出ゼロを目指す「goTOzero戦略」を打ち出しており、生産車両の環境負荷を2010年比で45%削減する計画だ。欧州議会では新車登録された乗用車に対しCO2排出量を37.5%削減することを義務付けており、早ければ2020年から走行距離1キロメートル当たりのCO2排出量は最大95グラムに制限される。こうした動きに対応する形で、新型「イー・アップ!」の充電1回当たりの走行距離は13年に発売された初代モデルの約2倍の260キロメートルまで伸びている。

VWはスロバキアで5ブランド・8モデルを生産している。小型車やコンパクトカー以外では、VWブランドのSUV「トゥアレグ」、アウディのSUVクーペ「Q7」及び「Q8」、ポルシェのSUV「カイエン」と「カイエン・クーペ」などがある。来年には、稼働率が限界に達しているチェコのブデヨビツェ工場からシュコダのSUV「カロック」(Karoq)の生産を移す予定だ。