ポーランド石油・ガス大手の国営PGNiGは11日、エネルギー分野のイノベーションプロジェクトに投資するためのベンチャーキャピタル子会社「PGNiGベンチャーズ」を設立したと発表した。再生可能エネルギーやエネルギー消費削減などに取り組むクリーンテック事業に焦点を当て、向こう6年間で約1億ズロチ(2,330万ユーロ)を投資する計画だ。
PGNiGベンチャーズの投資対象は成長段階にある新興企業。マイノリティ(少数)シェアでの資本参加で、1社あたりの投資額は最高1,500万ズロチ(350万ユーロ)とする。年内にも出資対象企業の選定に入る。2年間の試験期間中に3,000万ズロチ(700万ユーロ)を投資する考えだ。
PGNiGは2017年にインベント(InnVento)を設立し、起業前後のシード期にある新興企業への投資を始めた。この経験と成果をもとにPGNiGベンチャーズを立ち上げ、事業の成長・拡大期にある新興企業を支援する。(1PLN=28.28JPY)