家電大手エレクトロラックス、ハンガリーで「スマート冷蔵庫」を生産

家電大手のエレクトロラックス(スウェーデン)はハンガリー北東部にあるニーレジハーザの冷蔵庫工場に、2023年までに約1億ユーロを投じる計画だ。インターネットと連携する高価格帯の「スマート冷蔵庫」を新たに生産する目的で、20年から出荷を開始する方針。21年から既存の生産設備を段階的に改造する。

エレクトロラックスは2005年に同工場を開所。1,000人体制で冷蔵庫と冷凍冷蔵庫を製造し、主に東欧・北欧市場へ供給している。開所以来の累積出荷台数は約1,000万台に上るという。今回の投資で既存設備を近代化するとともに、生産の自動化・デジタル化を図る。

一方、同じハンガリーのヤースベレーニ工場は、生産の外注化・業務の外部委託化で約900人の人員削減が予定されている。政府は同工場の従業員が、同じ地域で投資計画を進めるローゼンベルガー(自動車部品)およびサトマーリ(建材卸業)に再就職できるよう支援中だ。

ユーロモニター・インターナショナルによると、エレクトロラックスはハンガリーの冷凍・冷蔵機器市場シェアが10.9%(AEGエレクトロラックス、ザヌーシを含む)と、米ワールプール(15.1%)に次いで2位につけている。独ボッシュ・シーメンス(BSH、9.3%)、韓国サムスン・エレクトロニクス(5.5%)が続く。

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