リトアニアの送ガス事業者アンバーグリッドはこのほど、同国とポーランドの送ガス網を接続するパイプライン「ガス・インターコネクション・ポーランド・リトアニア(GIPL)」の着工準備を開始したと発表した。リトアニア領を走る165キロメートル区間の工事費(税抜き)は7,980万ユーロで、地場系のパイプライン建設会社であるアルヴォラとシャウレイ・ガスパイプラインが作業を受注した。来年末の完工が予定される。
アンバーグリッドによると、東部シルヴィントス郡のヤウニウーナイ(Jauniunai)では工事に向けて、ポーランドのイゾスタル(Izostal)から導管の納入が進んでいるほか、遺跡発掘作業や不発弾探査が実施されているという。
GIPLは全長が約500キロメートルで、総工費は約5億ユーロ。ポーランドからリトアニアへ年間27テラワット時(TWh/24億立方メートル)、リトアニアからポーランドへ同21TWh(19億立方メートル)の天然ガス輸送が計画されている。