データ抽出システム開発 チェコ

人工知能(AI)を利用して文書からデータを自動抽出するシステムを開発している。手動で行っていたデータ入力を自動化することで作業時間とコストを大幅に節約できる。他のデータ抽出ソフトが文書の構造を内容から分離して解析するのに対し、Rossumのソリューションは文書の文脈に沿ってデータを読み取るため、人間が行う作業に近い精度でデータ抽出を実行できる特徴がある。

手順としては、メールボックスや電子メール、共有ドライブからPDFまたはスキャンされた請求書をダウンロードする。そこからAIが自動的にデータを抽出し、必要があれば人による検証を経て、利用者側の情報・会計システムに自動的にインポートし、支払いなどの自動処理につなげていく。

AIの深層学習機能を利用することで、文書のスタイルやフォーマットに関係なく、複数のソースからデータを取得することができる。Rossumのコグニティブ・データ・キャプチャー(Cognitive

Data

Capture=認知式データ抽出)の精度は約95%。抽出したデータの識別が難しい場合は人間からのフィードバックを得て学習していく。

現在は主に請求書に対して使われているが、今後は会計、物流、保険などの文書の処理にも応用が期待される。クラウドベースで動作するため、既存のシステムと容易に統合できる。

同社は2017年にプラハでAI研究の博士課程の学生3人によって設立された。現在のスタッフ数は約30人。シーメンス、IBM、エヌビディア、ブルームバーグなどの大手企業に導入実績がある。

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