韓国・SKイノベーションが、ハンガリー工場の拡張を検討している。電気自動車(EV)用バッテリーの需要拡大に応じるためで、米国でも第2工場を整備する計画だ。
米ラスベガスの技術見本市「CES
2020」を訪れた金俊(キム・ジュン)社長はロイター通信に対して、「ハンガリーで建設中の第2工場の生産能力を計画の10ギガワット時(GWh)から16GWhへ引き上げることを検討している」と話した。独フォルクスワーゲン(VW)への供給拡大が目的だ。同工場を合弁会社化する方向でVWと交渉中であることも明らかにした。
一方、VWは、やはりロイター通信に対し、「欧州とアジアにおける(自社の)バッテリー需要が300GWhを超えた」とし、提携先とさまざまな選択肢について話し合いを持っていると認めた。
SKイノベーションは世界の自動車販売台数に占めるEVの割合が2025年に10%、30年には20%弱に上ると予測。30年までにEV用バッテリーの年産能力を200GWhへ拡大することを予定している。