ポーランド化学大手グルパ・アゾティは7日、北西部のポリツェにおけるプロピレン・ポリプロピレン(PP)生産プロジェクト「ポリメリ・ポリツェ」のためのプラント建設用地を、工事を請け負う韓国の現代エンジニアリングに引き渡した。現地報道によると、現代エンジニアリングはまずガスターミナル建設から着手する予定。同プロジェクトの総費用は15億2,000万ユーロに上る見通しだ。
アゾティはプロジェクト運営企業グルパ・アゾティ・ポリオレフィンスを通じて同事業を行う。完成後のプラントでは石化エンジニアリング大手の米ハネウェルUOPがライセンス供与したプロパン脱水素法(PDH)「Oleflex」によりプロピレンを生産し、さらに米化学系複合企業WRグレースの「Unipol」プロセス技術を用いてプロピレンからポリプロピレンを精製する。新プラントの年産能力はポリプロピレンが42万9,000トン、プロピレンが43万7,000トンとなる見通し。
同プロジェクトには昨年末、同国の石油大手ロトスが出資を決定している。