経営破綻したスロベニアの航空会社アドリア航空の破産管財人は14日、同社の資産売却に関する入札を今月23日に実施することを明らかにした。これに先立って発表された入札公告によると、売却される資産には航空輸送に関するライセンスが含まれる。最低価格は4万5,000ユーロで入札単位は500ユーロとされている。
破産管財人のプスタティチニク氏は2019年11月、国内外の5つの投資家や投資機関から非公式に買収価格の打診があったことを明らかにしていた。現地紙によると、この中にはカジノ機器メーカー、インターブロックのヨツ・ペチェチニク氏や、バナナの輸入販売などを手掛けるイジェト・ラストデル氏などが含まれる。
アドリア航空は同年9月に資金不足により運航中止に追い込まれ、翌10月に破産手続きが開始された。
現在アドリア航空は独投資ファンドの4Kインベストが保有している。同ファンドは2016年にスロベニアの国営資産を管理するSDHからアドリア航空を買収。その後全ての機体を売却し、リース機材を用いて運航を行ってきた。