米原子炉製造大手ウエスチングハウスは16日、ブルガリアのコズロドゥイ原発の運営会社から原子炉増強事業を受注したと発表した。契約額は推定6,350万レフ(3,247万ユーロ)。これにより原子炉の運転期間を最低でも2049年まで延長できるという。
同事業は稼働中の5、6号機が対象。安全確保のため「オベーション」プラットフォームを含む監視制御システムを更新する。
コズロドゥイ原発には原子炉が6基あるが、ブルガリアの欧州連合(EU)加盟交渉の結果、1、2号機は2002年に、3、4号機は2006年末に閉炉した。EUが安全面で強い懸念を示し、加盟の条件としたためだ。
5号機は1987年、6号機は1991年に稼働した。いずれも1,000メガワットの出力を持つ。2億9,200万レフ(1億4,930万ユーロ)をかけた2015年からの刷新改修工事の結果、5号機の運転許可は2027年まで、6号機は29年まで延長されている。(1BGN=62.44JPY)