ウクライナ国鉄(UZ)はこのほど、中国国有インフラ企業の中国鉄建(CRCC)と鉄道インフラの拡充に向けた協力協定を結んだ。両社はインフラ整備のほか、両国を結ぶ路線の拡大に取り組む。調印式にはUZとCRCCの関係者に加え、ウクライナのキリクリー・インフラ相が出席した。
同インフラ相は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への関与を強めることでウクライナが貨物輸送の動脈路としてのポテンシャルを十分発揮できるようになると指摘。協定締結は同国の経済状況の好転と投資環境の改善を示すものだとして歓迎した。また今後、投資受け入れの拡大を通じて、国内のみならず欧州との接続に向けて高速鉄道網を整備していく方針も示した。
昨年10月にUZは鉄道車両の世界最大手、中国中車(CRRC)から車両を購入する意向を明らかにしていた。