生物農薬ソリューション開発 ハンガリー

生物農薬(バイオ農薬)の研究開発、生産、マーケティングを手掛ける。ハンガリー政府の支援で設立された企業で、現在はイネ白葉枯病(BLB※)に対するバクテリオファージを利用した生物農薬の開発・生産に取り組んでいる。

バクテリオファージは細菌に感染し、その中で増殖するウイルスの総称。宿主の範囲が非常に狭く、目的の細菌にのみ感染させることが可能なため、自然環境への干渉を最小限にとどめられる。抗生物質が効かない場合の治療手段となりうるほか、細菌の突然変異にも対応する能力を持つため、薬剤耐性菌にも対応できる。「良いウイルス」とも呼ばれるバクテリオファージについて同社は、遺伝子組み換えを行わず、目的に合った最適なタイプを慎重に選択して製品化を目指している。

同社は仏NPO「ハロー・トゥモロー」が主催するディープテック(研究開発型)スタートアップのコンテスト「グローバルチャレンジ2019」(パリ)で、「ディープテック・パイオニア」の1社に選ばれ、今年3月に開催されるディープテック系スタートアップの国際会議「グローバルサミット」に参加する権利を得ている。

※BLB:主にアジアとアフリカ西部の稲作地帯で発生する細菌性の病害で、壊滅的な被害をもたらすことで知られる。今のところ治療法は存在しない。

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