米がロスネフチ子会社に制裁措置、ベネズエラの原油販売で

米国財務省は18日、ロシア石油最大手の国営ロスネフチ傘下の貿易会社ロスネ・トレーディング(スイス)に対する制裁措置を発令した。米国が経済制裁の対象としているベネズエラ国営石油会社PDVSAの西アフリカとアジアでの原油販売に関わったことが理由だ。

米国は昨年、ベネズエラで独裁体制を続けるマドゥロ大統領を排除し同国に民主主義を回復させるという名目で、同国に対し米国内の政府資産凍結や政府要人の入国拒否など全面的な経済制裁を発動した。今年1月28日にはさらに圧力をかけるため、PDVSAを新たに制裁の対象に加えた。

今回の制裁措置では、ロスネ・トレーディングと、同社社長でロスネフチの精製部門副責任者でもあるディディエ・カシミロ氏の米国資産を凍結するほか、米国民および企業に同社との取引を禁止する。米国は他国にも90日以内に同様の制裁を課すことを求めている。

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