ルーマニアのタロム航空、経営再建で政府に支援要請

ルーマニアのフラッグキャリアであるタロム航空は2月25日、経営再建に向けた3カ年計画に基づき、政府に支援を求める方針を明らかにした。経営効率を高め、顧客サービスの強化を図る。計画は詳細を詰めて政府に提出する。

タロムは過去12年間赤字が続き、運転資金が不足している。このため、政府が3,670万ユーロ(約1億7,600万レウ)を6カ月間融資する方針で、24日にEUの欧州委員会から承認を得たばかりだ。タロムではこの融資で当座操業できる体制を確保し、経営再建への具体的な方策を練る方針だ。

タロムはATR、ボーイング、エアバスの航空機25機を保有し、国際線と国内線を運航する。昨年は売上高が前年比7.9%増の15億1,000万レウ。赤字は6.2%減の1億7,140万レウ(3,600万ユーロ)に減少した。政府が同社に97.2%を出資している。(1RON=24.95JPY)

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