ドイツ鉄道(DB)がチェコ鉄道施設管理公団(SZDC)と共同で、ドイツ東部のドレスデンとプラハを結ぶ高速幹線を整備する。所要時間を短縮して両国間の連携を強化するとともに、環境にやさしい移動手段の利用を促進する狙い。具体的な投資額は未定。専門家によると、開通は早くて2030年代末になる見通しだ。
DB、SZDCと両国の運輸省及び独ザクセン州は2日、新しい鉄道幹線の敷設で正式に合意した。具体的には、ドレスデンの南東25キロメートルほどに位置するハイデナウと、チェコのウースチー・ナド・ラベムを結ぶ複線軌道を整備する。全長は43キロメートルで、うち25キロメートルが国境越えのトンネルだ。DBでは新路線が開通すれば、エルベ峡谷線の混雑緩和にもつながるとみている。
両都市間の移動時間は、現行の2時間強から1時間に短縮する。ベルリン―プラハ間も2時間半で移動できるようになる。