ベラルーシ国営石油、EV充電スタンド網を拡充

ベラルーシ国営石油会社のベロルスネフチが電気自動車(EV)用充電スタンド網を拡充する。新たに「マランカ(稲妻)」と名付け、スタンド数を現在の251から2021年までに600超に増やす計画だ。高速充電スタンドは主要高速道路や大都市を中心に設置を進める計画で、24年の稼働を目指し、今年後半にテストを開始する。

総投資額は明らかにしていないが、高速充電スタンド網の整備だけでも1億5,000万ユーロ近くかかると試算している。現在、欧州復興開発銀行(EBRD)および欧州投資銀行(EIB)と資金調達に向けて交渉中だ。近隣諸国の状況を参考に、5~6年で投資回収できるとみている。

「マランカ」は現在、高速道路のガソリンスタンドや大型商業施設、スポーツ・文化施設近くの駐車場に設置されている。国内EV登録台数は現在約360台にとどまるが、1日当たり約9,000台の充電能力をすでに備えている。

ベロルスネフチは2025年までにEV登録台数が10万台に達し、EV輸入を非課税にすることで長期的には30万台まで伸びると予測する。政府は22年までにEV充電スタンドを640基設置し、1日当たり3万5,000台の充電能力を確保することを目指している。

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