2020/3/25

東欧自動車

自動車メーカー各社、中東欧の工場を軒並み停止

この記事の要約

韓国の現代自動車はチェコ東部のノショヴィツェ工場を、起亜自動車はスロバキア北東部のジリナ工場を23日から4月3日までの予定で一時停止する。

仏ルノーのルーマニア子会社ダチアは中南部にあるミオヴェニ工場を19日から4月5日まで停止する。

米フォードもルーマニア南部のクラヨバ工場を19日から4月5日まで停止する。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、大手自動車メーカーは中東欧(ロシアを除く)の工場でも軒並み操業停止に踏み切っている。従業員の感染防止に加え、自動車需要の急減やサプライチェーンの混乱を踏まえた措置となる。17日以降に明らかとなった生産停止の決定は以下の通り。

■ダイムラー、スズキ

独ダイムラーはハンガリー中部ケチケメートに持つメルセデスブランドの乗用車工場を、23日から最低2週間の予定で停止する。影響を受ける4,000人の従業員に対しては停止期間中も給与を保証する。

スズキのハンガリー子会社マジャールスズキは北部のエステルゴム工場を23日から4月3日まで停止する。同工場の従業員数は3,200人。

■現代・起亜自動車

韓国の現代自動車はチェコ東部のノショヴィツェ工場を、起亜自動車はスロバキア北東部のジリナ工場を23日から4月3日までの予定で一時停止する。ノショヴィツェ工場では今月、電動コンパクトSUV「コナ・エレクトリック」の生産を開始したばかり。ほかに小型車「i30」、SUV「ツーソン」を生産している。ジリナ工場では同様に、今月からクロスオーバーSUV「エックスシード」のプラグインハイブリッド(PHV)モデルの生産を開始していた。停止期間中は給与の70%を保証する。

■JLR、シュコダ、トヨタ

英ジャガーランドローバー(JLR)は20日を最後にスロバキア東部のニトラ工場を停止する。再開時期については「状況を慎重に見極めながら」判断する方針。同工場ではランドローバー「ディスカバリー」と「ディフェンダー」を生産している。

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車は、国内のムラダー・ボレスラフ、クヴァシニ、ヴルフラビーの3工場について18日から4月5日にかけて段階的に操業を停止する。従業員3万7,000人が影響を受ける。

トヨタのチェコ子会社トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)は中部のコリーン工場を25日からイースター明けの4月17日まで停止する予定。トヨタはこのほかポーランドのヴァウブジフとイェルツ・ラスコビツェ、トルコのサカリヤにある工場でも操業を停止する。

■ダチア、フォード

仏ルノーのルーマニア子会社ダチアは中南部にあるミオヴェニ工場を19日から4月5日まで停止する。同工場では小型車「サンデロ」や「ロガン」、SUV「ダスター」など8モデルを生産している。影響を受ける1万3,500人については給与の85%を保証する。

米フォードもルーマニア南部のクラヨバ工場を19日から4月5日まで停止する。同工場ではコンパクトSUV「ピューマ」および「エコスポーツ」、低燃費エンジン「エコブースト」を生産している。約6,300人の従業員は給与の78%が保証される。

ダチア、フォードともに18日の時点では、ルーマニアの従業員に感染者はいないとしている。

これら以前では、独アウディがハンガリー工場の、VWと仏プジョー・シトロエン・オートモビル(PSA)がスロバキア工場の、フィアット・クライスラー・オートモビルズ(FCA)がポーランドおよびセルビア工場の操業停止を決定している。