ポーランドが5年ぶりに利下げ、主要政策金利1%に

ポーランド中央銀行は17日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を0.5ポイント引き下げ、1%に設定した。利下げは2015年3月以来。新型コロナウイルス感染拡大による経済の打撃を緩和する目的で、金融緩和に向けた他国の動きに追随する。ロンバート金利は2.5%から1.5%に、公定歩合(再割引率)は1.75%から1.05%に、それぞれ引き下げた。預金金利は0.5%に据え置いた。

中銀はまた、金融業界への資金供給拡大に向け、市中銀行から強制的に預金の一定割合を預かる預金準備率を3.5%から0.5%へ引き下げた。同時に、銀行の減益を緩和するため、準備預金に対する金利を0.5%から1%へ引き上げた。

ポーランドの2月インフレ率は4.7%と、2011年11月以来の最高値を記録した。しかし、コロナウイルスの経済への影響が間もなく表面化する見込みであること、加えて原油価格が大きく下落していることから、物価上昇率が中銀目標を下回るのは時間の問題と判断。金融緩和に踏み切った。

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