ポーランド、オープンソースの人工呼吸器を開発

ポーランドのクラクフに拠点を置く3Dプリンタメーカー、ウルビクム(Urbicum)が、オープンソースの人工呼吸器のプロトタイプを公表した。マテウシュ・ヤンコフスキ氏の率いるチームが開発したもので、3Dプリンターと安価な部品でできている。今後数カ月で新型肺炎(COVIT-19)の感染が世界に広がるという予想に立ち、開発途上国を中心に患者の治療に役立ててもらう目的だ。

ウルビクムはプロトタイプの設計図及び3Dプリンター用のCADデータを特設サイト「www.ventilaid.org」で公開した。材料費は1台当たりわずか200ズロチ(43.9ユーロ)と安価で、部品の調達も容易という。

同サイトではプロジェクトを前進させ、さらなるプロトタイプを開発するため賛同者を募集している。特に、◇気管挿管・人工呼吸器の知識・経験のある医師◇人工呼吸器の開発・使用に関する知識・経験のある医療関係者(臨床技師)◇3Dプリンター造形品・機械部品のプロジェクト策定経験のあるエンジニア◇プロジェクト運営の経験のある人材――を募集している。(1PLN=25.99JPY)

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