露有力日刊紙「ベドモスチ」、国内の出版事業者と投資会社に売却

ロシア有力日刊紙「ベドモスチ」を発刊するビジネスニュースメディア(BNM)はこのほど、同社のオーナー2氏が同社の売却で国内の出版事業者および投資会社と合意したことを明らかにした。2カ月以内に手続きが完了する見込みだ。取引額は明らかにしていないが、現地経済紙「コメルサント」によると少なくとも1,500万ユーロと見られる。

「ベドモスチ」は1999年、フィンランドのサノマ、英ファイナンシャルタイムズ・グループ、米ウォールストリートジャーナル(現ダウ・ジョーンズ&Co.傘下)の合弁で設立され、西欧ジャーナリズムの姿勢を踏襲した報道スタイルでロシアを主導する日刊経済紙の地位を確立した。だが2015年にメディア企業の外資率を20%までに制限する新規定が発効し、「コメルサント」の元社長クドリヤツェフ氏らが設立したBNMに買収された。

欧州のメディア情報サイトeurotopics.netによると「ベドモスチ」の1日あたりの販売部数は約6万5,000部で、デジタル版の1カ月あたりの読者数は500万~1,000万人。

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