トルコの金属業労働組合は3月24日、フォードのトルコ合弁会社フォード・オトサンと操業停止中の従業員の保護措置で合意したことを明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大による部品調達の混乱の影響を受け同社が工場を閉鎖したためで、操業再開見通しの4月24日以降に改めて残業計画などについて協議する考えだ。
労組は自主退職希望者を除き従業員を解雇しないことなど6項目の約束を取り付けた。操業停止中の給与は100%保証されるが、12日分は有給休暇を取る形となる。操業時間の短縮となった場合、従業員には通常の給与の少なくとも89%が支給される。
トルコではフォード・オトサンのコジャエリとエシュキシェヒルの2工場、トヨタのサカリア工場に続き、仏ルノーの合弁会社オヤック・ルノーもブルサ工場の閉鎖を決めた。金属労組によると、操業を続けている工場が、作業員の間隔やマスク、手袋、除菌剤など感染リスクを抑える措置を取らない場合、組合員が就労を拒むことも検討しているもようだ。