チェコ重機ヴィトコヴィチェ、2度目の破産申請

チェコの重機メーカー、ヴィトコヴィチェ(Vítkovice)はこのほど、管轄のオストラヴァ裁判所に破産を申し立てた。2018年に続く2度目の申請だが、今回も倒産手続きを通して事業再建する方針だ。シュミット社長によると従業員削減を含め抜本的なリストラを行い、収益性のある事業に注力する必要があり、新たな投資家を見つけて早期の生産再開を目指すという。

ヴィトコヴィチェは従業員約800人。鋳塊や鍛造棒などの製鉄製品から、電力、造船、鉱山業など重工業向け大型機械とエンジニアリングサービスを欧州連合(EU)市場に供給している。前回の倒産では、現地投資会社SPV

VTKに買収され経営再建した。だが設備投資が進まないうえに競争激化で採算が取れず、事業継続は困難と判断した。

管轄のオストラヴァ裁判所によると、CEZ

ESCOなどの電力会社やチェコ貯蓄銀行などがこのほど債権者委員会を組織した。7月に債権者会合を開き、倒産手続きについて協議、決定する予定だ。

上部へスクロール