クロアチア自動車部品大手が露工場を一時閉鎖、政府の要請受け

クロアチアの自動車部品メーカー、ADプラスチックは3月30日、ロシアの2工場を一時的に閉鎖すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、ロシア政府が同日から4月3日までを有給の休職期間としたことを受けた措置。カルーガと、トリヤッチ近郊のヴィンタイにある工場が対象となる。

ADプラスチックはロシアのほかクロアチアに3カ所、ハンガリー、セルビア、ルーマニアに各1カ所の計8工場を持ち、全体で2,900人を雇用する。カルーガ工場は独フォルクスワーゲン(VW)の現地工場に、ヴィンタイ工場は露自動車大手アフトワズに部品を供給している。

ADプラスチックは25日、VWが欧州工場の操業停止を決定したことにより多大な影響が生じていることを明らかにしていた。カルーガ工場と、VW傘下の英ベントレーに部品を供給するハンガリー工場は大幅な受注減に直面している。

同社はすでにクロアチアとセルビアでも事業の大半を停止している。

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