ポーランド国営航空、独コンドル航空買収を撤回

ポーランド航空最大手LOTポーランド航空の親会社である国営ポーリッシュ・

アヴィエーション・グループ(PGL)は13日、独コンドル航空を買収する計画を撤回したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で航空業界の先行き不安が広がっていることが背景にあるとみられる。

PGLは1月、経営破綻した英旅行大手トーマス・クッ

クの独子会社で、チャーター便を中心に運航するコンドル航空を買収することで合意した。買収額は非公表だが、独政府がコンドル航空を救済するため提供した3億8,000万ユーロのつなぎ融資の返済を約束していた。

PGLは詳しい説明を避けているが、同日にコンドル航空に買収中止を通告した。これでコンドル航空の救済が行き詰まり、独政府が国有化に動くとの観測が浮上している。

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