セルビア政府は4日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を6日に解除する方針を明らかにした。議会の承認を経て、7日には外出制限が撤廃される見通しだ。また、やはりコロナウイルスの影響で延期されていた議会選挙は6月21日に実施されることになった。
ブチッチ大統領は3日の時点で、緊急事態宣言の解除要件として、◇新規感染者数が7日間連続で被験者全体の5%未満◇人工呼吸器治療を受けている人の数が大きく減少――を挙げ、これらがすでに満たされていると説明していた。
緊急事態解除で8日には小売店が営業開始し、11日には幼稚園での保育が再開される。
セルビアは3月15日に非常事態を宣言した。これに伴い、4月26日に予定されていた議会選挙が延期された。ブチッチ大統領によると、新投票日を決めるにあたっては野党の意向も汲んだという。
今月中は保健・安全確保の観点から政党の大会や集会は開かない。来月については保健当局の判断を踏まえて決定する。