ロシアの今年1-3月期のポリプロピレン(PP)生産量は47万2,900トンで、前年同期比で37%の大幅増となった。現地ポリマー市場調査会社のマーケット・リポート・カンパニー(MRC)によると、石油化学大手シブール子会社ザプシブネーキム(ZSNKh)の西シベリア・トボルスク工場の生産開始や、石油大手ルクオイル子会社のスタヴロレン(Stavrolen)の大幅増産が貢献した。
国内PP業界最大手のシブールは、傘下のシブール・トボルスク(Sibur-Tobolsk)が前年同期比3%増の12万2,600トン、トムスクネーキム(TomskNefteKhim)が3%増の3万8,000トン、ZSNKhが11万6,400トンを生産し、全体の6割近くを占めた。タタルスタン共和国のニズネカムスクネーキム(NKNKh)は5万5,100トン、スタヴロレンは27%増の3万トン、ネーキミヤ(NefteKhimiya)は2%増の3万6,900トンだった。
一方、西シベリアのオムスクのポリオム(PoliOm)は前年同期比2%減の5万1,600トン、バシコルトスタン共和国ウファのウファオルグシンテズ(UfaOrgSintez)は4%減の3万2,300トンだった。