超小型衛星の開発製造と、衛星を利用した各種サービスの提供を手掛ける。中核事業として、衛星モジュール「CubeSat(キューブサット)※」と、運用に必要な関連機器・ソフトウエアの開発製造・販売を行う。システムはプラットフォーム化されており、商用や化学、探査など顧客の目的に応じた運用を可能にしている。
衛星製造以外では、打ち上げた衛星同士をつないでデータを共有・集約する衛星共有サービスや、独自の衛生通信技術に基づいたSpaceDataGatewayサービスを通じ、衛星をIoT(モノのインターネット)ネットワークの一部として使う取り組みも行っている。
同社のキューブサットの1モジュールあたりの価格は、1Uが2万5,000ユーロ~4万ユーロ、3Uは8万6,400ユーロ~15万6,000ユーロ。1Uと3Uの中間の1.5Uや、3Uを2基連結した形の6Uもある。
同社製のキューブサットは2018年5月、ブルガリア初のキューブサットとして、米バージニア州にある中部大西洋地域宇宙基地から国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられた。同キューブサットは輸送カプセルを用いたISSとのドッキング後、ISSから軌道に投入されている。
2015年1月の設立の同社はエンジニア45人超を抱え、欧州宇宙機関(ESA)などと提携している。現在軌道上で稼働しているシステム数は150以上。2018年度の売上高は190万レフ(97万ユーロ)、純利益は25万9,000レフ(13万ユーロ)だった。同社によると年間350%の成長率を達成している。(1BGN=59.64JPY)
※キューブサット:主に大学などの機関が製作・運用する小型衛星の総称。サイズごとに規格化されており、「1U」(10センチ四方)、「2U」(20×10×10センチ)、「3U」(30×10×10センチ)の3サイズが基本単位となる。重量は1Uで1.33キログラム以下に制限される。複数のキューブサットを1回にまとめて打ち上げられるため、打ち上げコストが非常に安価で済む。
EnduroSat
ul.
Tundzha
16,
1606
Sofia,
Bulgaria