2020/5/13

バルト三国

エストニアの学術機関、海事サイバーセキュリティセンター設置へ

この記事の要約

「船舶を対象としたサイバー攻撃やそれに関連する事件がほとんど公になっていないせいか、海運会社がその脅威を自覚していない」と話し、その理由の一端が、船舶のオーナーにセキュリティ対策や船員の訓練を義務付けていない法制にあると説明する。

無線ネットワーク網に侵入して電子メールの閲覧・消去・変更をできるようにし、船舶オーナーの財務情報にアクセスしたほか、監視カメラや衛星通信、ナビゲーション設備の操作も可能になったという。

タルテックのオラフ・メネル教授は、船舶の運航にインターネットや衛星通信が不可欠となりつつあり、海運事業者の対策が遅れる中で、船舶上のコンピューターが攻撃されやすくなっていると指摘する。

エストニア・タリン工科大学付属のタルテック(TalTech)デジタル鑑識・サイバーセキュリティセンターと海事アカデミーはこのほど、海事サイバーセキュリティセンターの設立費用として、欧州連合(EU...