ブルガリア政府はこのほど、西バルカン諸国とベトナムに対し計11万2,000ユーロの資金支援を行う計画を承認した。同計画はこれら諸国の新型コロナウイルスへの対処を支援することを目的としたもので、欧州連合(EU)の「チーム・ヨーロッパ」イニシアチブの一環として実施される。支援対象には医療関連施設の設置などが含まれる。
支援資金は健康医療及び社会・経済の分野を対象としたもので、特に女性や子供、高齢者、障碍者への支援に振り向ける。主な内訳は、◇北マケドニアの首都スコピエとオホリドの感覚統合治療センターの建設に3万3,000ユーロ◇モンテネグロの肺疾患向けの病院に3万4,000ユーロ◇ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルとバンヤ・ルカの病院に1万2,500ユーロと、ツヅラの幼稚園の改修に1万ユーロが宛てられる予定。
「チーム・ヨーロッパ」は新型コロナウイルス感染症(Covid-19)対策を実施する国々を支援するためのイニシアチブ。EU加盟国や欧州委員会、欧州投資銀行(EIB)などが協力して資金や人材を提供するもので、現在までに20億ユーロの資金を集めている。