ハンガリーの4月鉱工業生産36.8%減、過去最大のマイナスに

ハンガリー中央統計局が12日発表した4月の鉱工業生産高(確報値、稼働日調整済み)は前年同月比で36.8%減少し、マイナス幅は前月(5.6%減)から31.2ポイント拡大した。これは統計を取り始めた1991年1月以降で最低の水準。主力の自動車産業が新形コロナウイルスの感染拡大を受けて停滞し、全体を強く押し下げた。

分野別でみると、構成比で94%を占める製造業はマイナス幅が前月の5.7%から38%に急拡大した。エネルギー業は4.4%、鉱山・採石業は39%減少した。

製造業では主力の「輸送機械(自動車含む)」が前月の19.8%減から79.5%減へと大きく後退した。減少幅は車両が94%、部品は69%となっている。「コンピューター・電子・光学機器」(20.8%減)、「食品・飲料・たばこ」(7.9%減)、「電気設備」(5.2%減)は前月のプラスからマイナスに転じた。「ゴム・プラスチック・非金属鉱物」は25.1%減、「ベースメタル・金属加工品」は28.3%減少した。

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