ノルウェーの国営電力会社スタットクラフトが、アルバニア南部のバーニャ水源地に浮体式太陽光発電プラントを建設する。規制上の承認は全て揃っており、今月中に第1段階の建設に着手し、今年10-12月期の完成を目指す。総投資額は約200万ユーロ。同社にとり欧州南部で初の本格的な規模のプロジェクトとなる。
ノルウェーの浮体式太陽光発電技術開発会社、オーシャン・サンがシステムを供給し設置する。プロジェクトの第1段階として、最大発電量0.5メガワットの発電システムを一基設置する。性能と効率を確認したうえで、第2段階として来年中に3基を追加設置し、合計2メガワットに拡大する計画だ。
スタットクラフトは再生可能エネルギー発電事業で欧州最大手。アルバニアでは子会社のデヴォル・ハイドロパワーとスタットクラフト・リニューアブル・アルバニアを通して、バーニャで発電能力72キロワットの水力発電所を運営する。同水源地で浮体式太陽光発電を実証し、性能とコスト競争力を確認したうえで、他の事業拠点での導入も検討する考えだ。